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2010年 04月 03日

あの夏の思いで

SANAAがプリツカー賞を受賞しましたね。
すごいですよねぇ。建築家のノーベル賞と言われていますからね。

いつもSANAAが雑誌に載っているのを見るとあの夏の日を思い出す。

その日はくそ暑かった。
お盆休みにということで田舎には帰らずに建築の旅に出かけよう。ということで行き先は和歌山の建築巡りに決定した。
プラン的にはこうだ。
まず、朝一番に大阪から和歌山駅まで電車を乗り継ぎ、到着後すぐに和歌山近代美術館(設計:黒川紀章)を昼前までには見学。その後は和歌山城を横目に見つつ和歌山駅に戻り、そこから電車とバスを乗り継ぎ和歌山県のはずれにある熊野古道なかへち美術館(設計:SANAA)に行く。夕方には到着しているはずなので1時間見学後に最終(6時14分)のバスに乗れば大阪には夜中には着くというプランだ。
かなり時間的にはきついのでネットでバッチリ調べた時間配分だ。
きつい時間配分であったが、さすがはオレ。時間通りに進み、昼前には和歌山近代美術館を見終え、早く和歌山駅についたので近くにあったカレー屋でカツカレーを食し、汗だくで電車に乗り込んだ。
なんということでしょう。電車に乗る時間まで完璧。さすがオレ。
疲れたからだろうか・・電車とバスの中では爆睡。
そして熊野古道なかへち美術館に到着したのも時間通り夕方4:00。何回も言うけどさすがオレ。
まわりには何も無く、田んぼと川とぽつぽつ住宅があるその場に美術館は建っていた。
SANAAの建築はあまり見たことはなかったのでかなりウキウキしながら見ていたわけであります。閉館の5:00となり後は外観をカメラでパシャパシャ。5:30には全て見終えたのでコーヒーで一服し、時間通りばっちり帰ろうとバス時刻を確認しにバス停まで行くとそこには張り紙が。
「盆休みは最終のバスは運行しません」と書かれているではありませんか。
へっ?俺の計画は完璧だったはずがそこで一気に崩れたわけであります。
そこはコンビニもなにもない所。ここで野宿はきついぜ。一応再確認してみるがどう見ても「最終は運行しません」と書かれている。これまた一応バス停でネットで調べた時刻にバスが来るのではないかということで待っては見るものの車すら通らねぇ。
まずいぜ。
まあ野宿には慣れている俺としては早めに諦め、近くの川で今日の汗を流し、美術館の裏にあるベンチで横になった。
時はたち、ちょっと眠気が襲ってきた所。耳元で声がするではないか。

和歌山の女「あのぉ〜」
オレ「はい?」
和歌山の女「何しているんですか?」
オレ「寝てますけど」
和歌山の女「あのぉ〜もしよかったらコレどうぞ」
女はパックに入った焼きそばをオレに渡してきた。
和歌山の女「盆祭りで余ったやつなんですけど・・・」
オレ「ほんとに?ありがとー」
和歌山の女「いえいえ」

女はそそくさと帰って行った。飯も食べていなかったのでこの焼きそばはかなり嬉しい。
焼きそばにがっついた。きれいな人だったなぁ。名前くらい聞けばよかったなぁ。歳は同じくらいかなぁと思いながらもまたベンチに横になり眠りについたのである。

時はたち、のび太なみに爆睡中。するとまた耳元で声がする。
和歌山の男「すいませーん」
オレ「はい?」
暗いので相手の顔は見えない。
和歌山の男「何しているんですか?」
オレ「寝てますけど」
和歌山の男「警察のものですが」
オレ「へっ?」
和歌山の男「通報がありまして」
オレ「へっ?」

かれこれ10分の尋問をうけ、変な経緯を伝えた。
氏名、住所などをひかえられたオレ。
最後には早く帰りなさいよと一言。
帰れたら帰ってるっちゅうねん。
よく考えると通報したのはあの焼きそば女だったのかな。
女ってのはこわいもんだぜ。でも焼きそばはおいしかった。
和歌山の旅で良い勉強になったのでありました。
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by kelu-n | 2010-04-03 22:07 | ケンチク


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