KELUN BLOG

kelun.exblog.jp
ブログトップ
2010年 05月 31日

超スーパーハイパー建築論

b0278222_11222023.jpg

どーもこんばんは。ゴレンジャーで例えると黄レンジャー。稲森です。

いきなりなんだけどね。最近ブログの訪問者数が増えてきたんですよ困ったことに。改めて考えてみると実にしょーもないことしか書いていない自分に気づいたんですね。だから今日はまじめに書くよ。やればできるんだってのをみんなに見せつけてやるよ。ところがどっこい何について書くかってところなんですがね。仕事のこと書いてないんですよ。もしかしたら建築の学生さんなんかが見ているかもしれないので今日は僕の中での建築的なことについて書くよ。
ぼくは設計事務所で働いてるんですがね。その中で疑問に思うことがちょっとあるからそれについてだね。

・食洗機
例えばどーだ。クライアントが食洗機をつけて欲しいと言うこともあるだろう。僕は「ですよねー。ですよねー。」とか言いながら図面に盛り込むだろう。でも自分の奥さんが食洗機をつけてと言ったら「僕が洗うよ。だからつけなくていいじゃん」と言うだろう。自分の子供には「自分で使った食器は自分で洗うもんなんだよ」と教えたいからだ。

・床暖房
例えばどーだ。クライアントが「床暖房をつけたいのよ」と言うこともあるだろう。そーなると僕は「あったかいですもんねー。ぽかぽかですよねー」とか言いながら図面に入れちゃうだろう。でもどーだ。自分の子供が床暖房をつけたいって場面に遭遇したら僕はこーゆうよ。「冬は寒いからねー。服をいっぱい着たらいいよ。パパなんて7枚重ね着だよ。」と言うだろう。

・浄水器
例えばどーだ。クライアントが「浄水器は絶対いる」と言うこともあるだろう。そーすると僕は「いるいるー。浄水器サイコー。」とか言いながら見積もりにほりこむだろう。でもね。自分の奥さんに「浄水器欲しいんだけど」と言われることもあるだろう。僕は「そんなのいらないでしょー」と言うだろう。最終的にケンカになることもあるだろう。そーなったら僕はすぐに謝るだろう。

・マニー
例えばどーだ。クライアントが「お金がないんです」と言ってくることもあるだろう。その場合僕は一生懸命に少ない予算でも楽しい建築を提案できるようにがんばるだろう。がしかし、自分の奥さんに同じ言葉を言われたとするでしょ。そのとき僕は笑ってごまかすだろう。

・パパの後のお風呂
例えばどーだ。娘ができて、お年頃になることもあるだろう。「お父さんの後のお風呂マジで嫌なんですけど。」的なことを真顔で言ってくることもあるだろう。そーなったら僕のお風呂は最後だろう。

・エロ本
例えばどーだ。自分の子供が思春期をむかえることもあるだろう。偶然にも息子のエロ本にバッタリ遭遇することもあるだろう。僕は間違いなく1泊2日で借りるだろう。そして何事もなかったかのように元の場所に返すだろう。


設計の仕事してたら色々あるよね。自分が普通だと思っていたことが普通じゃなかったりすることなんてたくさんあるよ。十人十色。上に並べて書いたやつでもそうだよ。クライアントとの会話だけじゃなくて現場でもそう。自分はいらなくてもクライアントや現場にとってはとっても大事なことかもしれない。設計の仕事って不思議なものでやればやったぶんだけわからなくなるんだ。正解が無いからだよね、きっと。それでもゴールまで連れてってあげるのが設計の仕事なのよ。
「建築家」ってすごい偉そうなイメージでしょ。脚を組んで、ポケットに手をつっこんで指を指しながら遠くを見つめ「建築っていうのは・・・」みたいな事を語るものかと僕もはじめは思ってたもん。でも違う。そんなカッコイイ職業ではない。ましてや「先生」なんて呼ばれるものでも決してない。そんな偉そうなマスターベーションアーキテクチャーにはなりたくない。設計者ってのはいつクライアントに机をひっくり返されて殴られるかもわからない仕事。現場ではいつ大工さんに五寸釘をケツに打ち込まれるかもわからない、そんな仕事だ。嫌だって言ってるんじゃないよ。僕はそんな仕事に誇りを持ってがんばってるよ。好きになってからずっと片思い中だ。
俺の正解なんて結局どーでもいい。現場の正解なんてのもどーでもいい。じゃあクライアントの正解を求めてがんばるのか?僕はそんなキレイゴトは嫌いだ。じゃあ何のために設計をやるんですかね。そんなことはわからない。でもそんな建築の世界が僕は好きだ。ずっと悩まないといけない時間が好きだ。クライアントの喜ぶ顔も好きだ。
僕が選んだ世界はとっても難しいんだ。
[PR]

by kelu-n | 2010-05-31 23:16 | ケンチク


<< 考える人      DAYONE >>