KELUN BLOG

kelun.exblog.jp
ブログトップ
2010年 07月 31日

Mr.ポジティブ稲森(後編)

前回までのあらすじ。
タダで海外に行けちゃうんですか?から始まった韓国ホームステイの旅。13歳の稲森は、そのホームステイメンバーに入り込み、無事に韓国へ旅立った訳だ。その時、僕が知っている事は「カムサハムニダはありがとう」という意味だけだ。ホームステイ先のパクさん家族と対面し、向かったお家はタワーマンションの最上階。そう、ちょーお金持ちの家なのだ。しかもしかもなんとホームステイ先の同級生は女子だ。しかもしかもしかも女子は稲森のタイプである。これからMr.なるようになるさ稲森をどんな韓国生活が待ち構えているのでありましょうか。
ではでは、チャンネルはそのままで。


ホームステイ二日目の午後より・・・


ふっふっふっふ。
楽しい。
実に韓国は楽しい。
日本とは大違いだ。
おかんに怒られ。
兄貴に叩かれ。
部活の先生にケツを蹴られ。
担任の先生の補習を逃げ回っていた日々とは大違いだ。
そうだね。僕は今ソウルの町をデートしております。
ホームステイ先の同級生スービンさんとね。
ふっふっふ。

彼女は僕に何か言っています。

「fわgpfじゃw9んgハムニダ?」
「えっ?なに?」
「hうぇgtyを9y8gt4あwムニダ?」
「えっ?なんだって?」
「sんふぃおうぇムニダ。」
「オッケーオッケー。ジェスチャーぷりーず」
彼女は自動販売機を指差しています。どうやらジュース飲む?的なことを聞いていたのでしょう。まあそんな感じで僕は日々を過ごしていく訳であります。言葉が通じなくても世の中なるようになるもんだね。
そんなこんなでキムチがちょっと飽きてきたくらいの2週間後のことである。稲森は考えたのである。良い所を韓国ガールに見せなくてはならない。Mr.単純稲森はそう思ったのだ。でもどーするよ。皆さんご存知の通り稲森は何も持っておりません。これといって何もない男でございます。
そんなことをたくらんでいた時にパクさん宅のTELが鳴る。
TELの相手は飛行機の中で「なぜ講習を受けなかったんだ!」と怒っていた引率のおっさんからである。そう、彼は通訳などの業務も引き受けているハイパーオヤジなのである。みんなでサッカーをやるからグラウンドに集合とのこと。ふっふっふ。なんというグッドタイミングでしょうか。このサッカーでナイスゴールを決め、韓国ガールのハートをゲットするのである。名付けて「アニョハセヨ大作戦」。稲森はかつてJリーグの影響で小学生の時はサッカーをよくしていたので、そこそこイケル方だ。中学に入ってからはスラムダンクの影響でバスケをやっていた。でも大丈夫。ボールをゴールに入れればオッケーなので根本は同じだ。グラウンドにはかなりの人数が集まっていたのである。
スターティングメンバーはこうだ。
まず相手は韓国人11人の1年生チーム。そしてうちは日本人5人+韓国人6人の混合チーム。なんでだろうね、相手チームがニヤケている。どうやら日本人をナメているようだ。
まあ笑いたいやつには笑わせておけばいい。オレ的にはそんな事はどーでもいいぜ。ナイスゴールを決めた後、調子が良ければ日本伝統カズダンスをして韓国ガールのハートをキャッチしなければならないからね。そう、「アニョハセヨ大作戦」だ。
(アニョハセヨとは韓国語でこんにちはの意味)
ポジションは左サイド。そして審判はハイパーオヤジ(引率のおっさん/国籍は日本)なので日本寄りの笛を吹くであろうと思われる。そうだね。アウェイと見せかけてホームなのである。

ピーーー。いざキックオフ。

前半5分。
稲森は早々と気づいた。完璧に向こうの方がうまい。
足元に吸い付くような柔らかいトラップ、そしてドリブルで相手陣内に切り込める技術、シュートへ向かう姿勢、そして何より韓国ガールが韓国チームを応援している。
まずいぜ。
思ってたのと全然違うよん。
良い所を見せるつもりが日本人のへなちょこっぷりが浮き彫りとなっているではないか。しまった。このままではまずい。作戦は変更だ。作戦Bに変更だ。とにかくボールを奪わない事には始まらない。ボールを奪いロングボールを前線に上げてカウンターをしよう。そこで稲森は下がり気味のポジションに移動し、ラフプレイに走る訳である。そう、相手チームのイケメンからボールを奪い取り韓国ガールのハートを射止める。
名付けて「マシッソヨ大作戦」だ。
(マシッソヨとはおいしいという意味)
相手チームのイケメンが日本陣内にドリブルで切り込んでくるぅ〜。
それを見て韓国ガールの声援が高まるぅ〜。
ムカつくぜ。ジェラシー感じちゃう。
稲森は小学生の時に漫画・リベロ武田君で読んだ技術、「審判の見えない所でファウルをする」。これで勝負をかける訳である。審判の見えない位置で相手のシャツを手で引っ張るという技だ。うまいサッカー選手ほど手を使うのがうまいのだよん。
えいっ。
相手のイケメンのシャツをグイっと引っ張る。
その瞬間イケメンはバランスを失い前に倒れ込む。
ピーーーー(笛の音)
審判(ハイパーオヤジ)が近づいてくる。
「何をしているんだ!危ないじゃないか!」
ハイパーオヤジは怒っている様子だ。
どうやらハイパーオヤジはオレの事が嫌いなようだ。
日本での講習サボったからかな。やっぱりアウェイだぜ。
それはいいとして韓国人はファウルのもらい方がうまい。
何事に置いてもオレより上だ。なす術なしだっちゃ。


ピーーーー。(終了の笛の音)

・・・負けたよ。
大敗だよ。点数は覚えてられないくらい入れられたよ。
そんな感じで作戦は大失敗に終わったのだ。
結局、この話にはたいしたオチなんてないのだよ。ごめんね。
その後は、とても楽しいホームステイを満喫し、国に帰りましたとさ。

韓国の旅で心残りは日本伝統のカズダンスを見せつけれなかったこと。ただそれだけが今でも心残りである。
b0278222_1955774.jpg

[PR]

by kelu-n | 2010-07-31 23:45 | ほかのこと


<< トイザラスキッズ      Mr.ポジティブ稲森(前編) >>