KELUN BLOG

kelun.exblog.jp
ブログトップ
2012年 06月 23日

設計事務所の人間を「先生」と呼ぶ理由

この業界は設計事務所の人間をなぜか「先生」という呼び方をする。
今日、住宅の現場に行ってきたんですが、設備屋さんから「先生」という変な肩書きで私も呼ばれてしまった。

そこで「あの時の記憶」が私の脳に蘇った。
b0278222_13531573.jpg

この話はオレが田舎から大阪に出てまだ1ヶ月くらいの18歳のある晩の出来事だ。右も左もわからない田舎者のオレは夜のOSAKAを自転車で走っていた。というよりも迷子になっていた。

理由を簡単に話すとこうだ。
その時のオレは都会の大きな本屋に憧れていた。生まれ育った田舎には5坪程の小さな本屋しか無く、無類の本好きのオレは「今日、大きな本屋で建築本を買いに行くんだ!」と企んでいたのである。道のりはなんとなく南の方に走っていたら着くでしょ的なノリで地図も持たずに出たもんだから、あっという間に迷子になってしまっていた。


「おかしいなー。たぶんこの辺なんだけどなー。」


おっちょこちょいのオレはなぜか夜の飲屋街に迷い込んだのである。
そして徐行運転のオレの前に突如、赤いハチマキをしたちょびヒゲ親父が立ちはだかった。


名前:ちょびヒゲ親父
年齢:推定40歳
出没地:大阪北新地
職業:ピンサロの呼び込み
性格:底抜けに明るい
※トレードマークは赤いハチマキと赤いジャケット、そこにベージュのチノパンを合わせるという不思議なファッションスタイル。


ちょびヒゲ親父「よっ!先生!」
オレ「はっ?」
ちょびヒゲ親父「寄っていきませんか先生!」
オレ「いえ・・結構です。」
ちょびヒゲ親父「そんなこと言わずに先生!」
オレ「いえ。結構です。本屋に行かないといけないので。」
ちょびヒゲ親父「大先生!エロ本じゃなく、ぜひ当店で!」
オレ「すいません。さようなら。」
ちょびヒゲ親父「ちょっとー!せんせーい!」
オレ「・・・」
ちょびヒゲ親父「大統領ーー!」


オレ「・・・。都会ってすごいなー。」





今でも鮮明に覚えている。
田舎から出てきたオレの目に大阪の街はとても眩しく見えたのだ。その後は無事に念願の本屋で建築本を買って家に帰りましたとさ。

設計事務所の人間はなぜ「先生」と呼ばれるのだろうか。ピンサロの呼び込みと同等のノリなのだろうか。きっとそうだ。まあそんなことはどーでもいいぜ。そんなことより、あの「ちょびヒゲ親父さん」は元気にしてるかな。彼のタフさならどこでも素晴らしくがんばっているだろう。あの人の底抜けの明るい性格がうらやましく思う。きっと大事なことだから。
稲森もがんばらないと。

ではでは。今日はここまで。
[PR]

by kelu-n | 2012-06-23 23:52 | ほかのこと


<< SAKUSAKUHOUSE      sunroom house >>