2017年 05月 30日
いいスピードで進行中のher。 建物の佇まいもよく、毎回訪れる度にいい家感を感じる。 クライアントに似て、優しさがあるお家になりそうです。 さてさて、現場は大工工事が進んでいます。 今日は二階の床材を大工さんが施工してくれているのですが、仕上げに使うのは構造用合板という下地材。 フローリングや屋根材の下に張られているものなのですが、今回は仕上げ材に大抜擢。 私もクライアントもストイックな仕上げが好きなんだな。 ただストイックな仕上げと言っても下地材は下地材。 慎重に使わないとただの物置風になっちゃいます。 そこで今日は大工さんの苦労してやってくれている工夫をご紹介。 構造用合板ってのはなぜか表面にスタンプと言われるかっこよくはない印字があります。 「裏に印字してよ!」って思うんだけど、まあそもそもソレ用に作られていないからしょうがない。 なので大工さんが一つ一つサンダーをかけて、スタンプを落としてくれているのです。 ほいでこの作業が大変。 木粉が飛び散るので呼吸をしていると鼻が木粉だらけになっちゃいます。 この作業は鼻毛が無いと正直成り立ちません。 それと、サネが無いためクギの頭が見えてきます。 でもこの現場では大工さんが穴をあけて、ビスをうち、一つ一つ埋木をして、またサンダーを当ててという工程を繰り返してくれています。 普通の作業時間より3倍はかかるんじゃないかな。 「いやー。こんな変わった仕上げ好きねんちゃなー。」と言いながらがんばってくれてありがたい。 手間を惜しまない職人さんはステキだ。 建築はこれの積み重ねだから。 誰にも気づかれないかもしれない大工さんの努力を称えておきます。ありがとう。
by kelu-n
| 2017-05-30 11:56
| her(2017)
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