2017年 11月 07日
早朝の大阪からスタート。 今日は旅の最終日。 4泊5日の最後は安藤忠雄の司馬遼太郎記念館と光の教会を見て終わることにした。 とりあえず朝から地下鉄とバスに乗り司馬遼太郎記念館を目指します。 私は大阪に6年ほど住んでいたことがあるんですね。 高校を出て18歳から24歳まで大阪でした。 地下鉄の音楽や人の数、言葉、街のあらゆるもののスピード感、たこ焼き。 なんだか懐かしいなーと思うと同時に、辛い下積み時代を思い出し考え事をしながらの移動でした。 当時の仕事は夜の23時に帰宅できれば良い方で月に休みは1~2回程度。 家に帰れるのがほぼ毎日25時。。。 心の余裕は一切なし。 御堂筋線に揺られているとその記憶がカムバック。。。 よく建築を続けてこれたな。 あの時の思い出があるので自分はゆとりを持って仕事をするようにしている。 ホームページのトップに「のんびり営業中」と書かせてもらっているんだけど、それは自分に言い聞かせている。 自分はどちらかというと母親似のせっかちな方なんだけど、急いでいいことなんてない。 仕事が遅いわけではないのだけど、身体に無理する建築設計美談あるあるみたいなのはすごく嫌いだ。 そう考えるとあの日々もよかったのか悪かったのか。 時間が経てば「あれがあったから良かった」と言えるんだろうけど、自分にはまだそこまでいけていない。 身体も脳も拒否反応。 建築の学校を出ていない自分を負い目に感じ、それを埋めよう埋めようと生きていたことを思い出した32歳の朝。 そんなこんなを考えていたらあっという間に到着さ! 内部を見てもらいたいんだけど、撮影は禁止でござる。 中には2万札の蔵書が大きな本棚に納められていて圧巻です。 敷地内には実際に司馬さんが晩年まで使っていたとされる書斎が庭から見ることができます。 本当にさっきまで誰かが使っていた雰囲気がある書斎です。 続きましては茨木市にある「光の教会」へレッツらゴー。 この建築は自分が建築を始めるきっかけとなった思い出深い教会。 コンクリートの箱の壁面を十字型にくりぬき、そこから光が漏れてくる。 名前はそのまま「光の教会」 僕はあまりにもキレイな十字架に魅かれてこの世界に入りました。 で、教会にはすごい人。人。人。 建築を目指す各国の若者でいっぱいです。 列を作って待ちの状態でした。 大学では「建築学科」という名前では若者は集まらないと聞いたことがあります。 〇○デザイン科とか環境ほにゃらら科みたいにしないとダメなのだと。 最近現場では若い職人さんも少ないって聞きますけど、どうやらそうでもないみたい。 カメラ片手に真剣な建築若人いっぱいいました。 閑静な住宅街にポツンとある「光の教会」でしたー。 10年前に見た時とはまた違った感覚を味わえた気がします。 ありがとうございました。 君のおかげで建築を始めて14年。 いま、とても幸せに設計の仕事を続けております。 それではこれにて瀬戸内海の旅ブログはおしまい! 石川県に戻って、また一生懸命働きます。
by kelu-n
| 2017-11-07 10:27
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